先生、娘が「ピアノに行きたくないっ」って、こたつからでてこなくなりましたぁ!!




音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。






新年早々、事件です。

レッスンに来る予定の生徒さんのお母さんから、

メールを頂きました。

 

 

「レッスンに行くつもりでしたが、娘がこたつからでてこなくなりましたぁ!!

どうも、練習をしてないので、いきたくないそうです。」

 

っとメールには書いてあって、

そして1枚の写真が添付してありました。

 

S__630951

 

 

 

 

 

 

 

 

きゃーーーーーーーーーっ!

なんですか?この写真はっっっっっ!!

こたつちゃん?

もぉ、だれ?????

 

 

っていうか、この写真、ほんと、なに???smiley

もう頭からすっぽりこたつに入って・・・・

まず、苦しくない?

大丈夫なの?

 

まったくもぅ・・・・

 

 

冬休み・・・・・・・

すーーかり練習しなかったんでしょうね・・・・・

 

で、

レッスン直前になって、急にマズイと思って、

心細くなって来て・・・・・・・・

 

 

うん。わかるわかる。

そんなの、私だって経験済みですもの (*^^)v

ピアノ習ってるあるある だと思う。

 

 

ママの多少キレ気味のメールから察するに、

 

きっと・・・

 

母 「レッスン行くよーーーー」

娘 「・・・・・・・・・」

母 「早くしなさいっ」

娘 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

母 「なにしてるの、早くっ!!」

娘 「・・・・・・・・ない。」

母 「は?」

娘 「行きたく・・・ない」

母 「へ?何言ってるの」

娘 「だって・・・・・・・」

母 「いや、いいから早くしなさい」

娘 「・・・・・・・」無言でこたつにもぐる・・

母 「ちょ。なにやってるの。でてきなさい」

娘 「・・・・・・・・・・・・・・・」

母 「行くの、行かないの。もうママ知らないよ。」

娘 「・・・・・・・・・・・・・・・・」

母 「いいかげんにしなさい。こたつちゃん。」

娘 「・・・・・・・・・・・・・・・」

母 「もうっ!!! 先生に写真送るよっ!!!!!!!!」

 

 

・・・・・・・とかなんとか、

親子でのスッタモンダがあったのではなかろうかと、

私のたくましい想像力&妄想力は思う(笑)

 

 

それで、結局この生徒はレッスンをお休みしました。

そして、もう一度、

ママからメールが来ました。

 

「こたつちゃんは今、やっと出てきて、

何かにとりつかれたようにピアノを弾いています。

 

 

 

ふふふふふふ・・・・・・

 

取りつかれましたね。

それは、ピアノ練習妖怪です ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

これも、ピアノ習ってるあるある の一つで、

「もう練習しなくっていいよー」って状況になると、とたんに、

ピアノを弾きたくなるんですよね。

不思議な話です。

 

 

きっと・・・・

 

彼女なりに、なにかしら思うところがあったのでしょうね。

練習をしてない焦りとか、

困ったなぁとか、

やっときゃよかったなぁとか、

どうしようかなぁとか、

どうごまかそうかなぁとか、

なんて言い訳しようかなぁとか、

もう、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!! みたいな(笑)

 

 

それもね、ある意味正常な気持ちだと思います。

本当は、練習しなきゃいけなかったんだってこと

自分でわかってて、後悔してる証拠だから。

ちゃんと向き合ってる証拠だから。

 

うん、今日のところは、仕方ない。

見逃してあげよう。。。

 

とは言っても、

次回のレッスンで、ちゃんとお話は聞くけど。

もちろん♪

 

 

 

でもね、もったいないよぉ。

せっかく、あなたの時間だったんだから、

来てくれればよかったのに・・・・と思います。

 

 

小学生も高学年になると、

部活とか塾とかで、とても忙しくなります。

それは、私もわかっています。

なので、ピアノの練習時間の確保が、

それぞれのご家庭で、大きな課題になってきます。

 

 

で、

 

 

「せんせ、今週も私、なーーーんもできなかった。あは。」

 

って、あっけらかんとした笑顔で、

練習時間ゼロの手ぶら状態で来る生徒さんもいます。

 

 

おーーーーーーーーいーーーーーーーっ!!!!!

ッて感じですが、

それでも来てくれるということは、

 

それでも音楽が大好きなのか、

この時間だけでもピアノを弾きたいのか、

それか、お月謝がもったいないのか、 (これも大事なことですよーーー(笑)

それか、私に会いたいか (おいおい(笑)

 

の、どれかだと思うので、

終わってしまったことはしかたがないので、

一緒に音楽を楽しんでいます。

 

次の週に向けて、

練習がしやすいように、練習の仕方を一緒にやってみたり、

ソルフェージュをしたり、

初見で連弾をしてみたり。

 

 

やれることって、たくさんあるんです。

それは、私のアイデアでもあるし、腕の見せどころでもある ( ー`дー´)キリッ

 

 

なので、

本当は、とりあえず、来てもらいたいなぁ・・・・・・です。

 

 

顔を見れば、だいたいわかります。

どんな思いでピアノの前に座っているのか。

だって、私もそうやって生きてきたから。

 

今、こうやって 音楽を愛して一緒に生きているけど、

それでも、

毎日毎日、ピアノを弾きたいと思う日ばかりじゃなかった。

 

今日ばっかりは弾きたくないって日もあったし、

ママが近くにいるから、だから弾きたくないって日もあった。ホントに。

 

 

家事だって、

今日ばかしは、お箸の1本だって洗いたくない、

タオルの1枚だって、たたみたくもないって日もあるんだもん。

 

ピアノ・・・

何十年間も、毎日、弾きたくってたまらない日ばっかりじゃなかった・・・・

 

 

なので、生徒の姿は、以前の私の姿そのものなんです。

共感できないはずがない。

でしょ。

 

そして、

生徒を育てたいと思う立場は、

もう、親と同じ。

第2の母だと思う。

だから、生徒のママの気持ちに共感できないはずがない。

 

 

指導者って、本当に不思議な立場だと思う。

 

 

ママの娘に対するイライラも、愛情も、

それから、私に対する申し訳ないと思う気持ちも、

みんなみんな、ぜ~んぶイタイほどよく分かる。

 

 

なぁんだかねぇ・・・・・

 

この こたつちゃんの写真で、

とーっても胸が痛んだ私です。

 

 

もちろん、練習はしてもらいたい。

っていうか、やって!

じゃないと、上手にならない。

 

でも、

もしも練習ができなかったり、

というよりも、したくなかったり、

なんかスランプっていうか、心がうわーーーーーーーってなったときでも、

どうか、とりあえず来て!!

 

音楽史のお話でもしましょうか?

モーツァルトのやんちゃ話をしましょうか?

ブラームスやバレエの話をしましょうか?

楽器のお話をしましょうか?

バッハがピアノに出会っていないお話をしましょうか?

それとも、恋話??

 

 

私は、レッスンの途中でちょこちょこと、

お家のこととか、

学校のこととか、

旅行のこととか、

おもちゃのこととか、

ポケモンの事とか、

妖怪ウォッチのこととか、

恋話とか、

そんな余計なことをおしゃベリします。

 

それは、私がおしゃべりが好きだからじゃなくって(いや、それもあるけど(笑)

そんな時間が必要だからです。

 

そんな「余計なこと」が、

どれほど、生徒の心をほぐし、

私との信頼関係を築く上で大事なことなのか、

20年以上の指導の中で学んだからです。

 

 

音楽は、とても繊細なもので、

子供の心は、もっともっと、さらに繊細です。

 

私達大人は、

それを大事に大事に育てたい。

たくさんの愛情と情熱をもって。

 

余計なことが余計なことじゃなくて、

目に見えないものが大事なものだってことが、

よくある。

 

うん、ほんと、よくある。

 

それを、しっかりと感じながら、

丁寧に、心を育てていくべきなんだと

いつもとても気をつけるようにしています。

 

 

 

あぁ・・・・

こたつちゃん、次のレッスンは来てね。。。。。。

待ってます。

 

 

 

 

 

 

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