孫娘の歌声。おばあちゃんの涙。

2012 9月 13 レッスンの風景 , , 2 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by ♪ふるもりポポピアノ♪



音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。






 

レッスンに独りで来る子もいれば、
おうちの方が一緒にいらしゃる事もあります。

 

 

ママのことが多いけれど、
時々は、パパだったり、おばあちゃん、おじいちゃんの事もあります。

 

 

きらん!

 

 

たまにしか、いらっしゃらないですからね、
ぜひ、子供ちゃんの様子をしっかり見ていただきたいです。
そして、出来れば、音楽の楽しさを一緒に体験していってもらいたい。

 

 

なので、さりげなく、ほんと、さりげな~~~~~く、
レッスンに、ちょこっと参加していただいたりします。

 

 

難しいことなんてありません。
そんな、ご負担をかけるわけにはいきませんからね。

 

 

「ちょっと、今のをパパにきいてもらおうか」とか、
そんな感じです。

 

 

 

先日は、おばあちゃんと一緒の生徒さんがいました。
おばあちゃんは、お見受けしたところ、
足が痛そうで、引きずりながら、
お教室までいらっしゃってくださいました。

 

 

孫娘のために・・・・

 

 

ありがとうございます。
そんな姿を見ると、なにか、心がきゅんとしちゃう・・・・

 

 

レッスンの途中で、「ここを、ドレミでうたってごらん」って
歌わせようとすると、
なぜか もじもじとして、もごもご・・・・小さな声でつぶやく・・・・

 

 

あれ?どした?
いつも、ちゃんと、歌うじゃん。

 

 

そこで、おばあちゃんが言いました。

 

 

「先生、この子は、音痴でしょ?
 家でも、ふざけてバーっかりで、ちゃんと歌わないんですよ。
 歌の学校に行かせようかと思ってるんです。」

 

 

えええええええええええええ~~~~~~~~~~??

 

 

違いますヨォ。
いつも、綺麗なこえで、ちゃんと歌っていますから。

 

 

・・・・・


・・・・・


・・・・・はは~~~ん・・・・ 恥ずかしいんだなっ!

 

 

おばあちゃんの前で、歌うのが、恥ずかしいんだなっ!
どーしてだか知らないけど、
照れちゃうんだな。

 


そ~~~んなこと、ナシですからぁ!

 

 

許せないんだよね。私。
音楽やっているのに、

 

「人前でできません」とか言うの。 

 

 

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃあぁぁぁぁっぁぁっぁぁ!
じゃあ、なんのために音楽やってるのさあ。

 


音楽を使って、誰かと時間を共有して楽しむのが、
コミュニケーションってもんでしょー。
私が、伝えたいのは、そこなのよ。

 

 

それなのに、それなのにっ!!

 

 

すました笑顔を取り繕って、クールにおばあちゃんに言いました。

 

 

「いいえ。Aちゃんは、音痴なんかじゃありませんよ。
 それどころか、すごく綺麗な声で歌います。
 オーディションにこのままでても良いくらいです。」

 

 

いや、本当に。
そのうち、何かに挑戦させてもいいかなと思っているくらい、
ハリのある歌声だし、表現力もあるの。

 

 

おばあちゃんに、なんて誤解をされてるのよ・・・・まったく・・・・

 

 

でも、敵もひるむことなく (敵って・・・・)

 

「いや、音痴でしょ。おかしいもん。」

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

歌って聴かせるしかないでしょ。

 

 

「ね、Aちゃん。いつものように綺麗に歌って、
おばあちゃんに、きいていただこうよ。」

 

Aちゃん:「・・・・・・・・・・・。じゃ、先生も一緒に歌って。」

 

私:「うん、一緒に歌おうね。」

 

 

歌う二人・・・・・

 

 

しかし、なんだ その小さな声は?
それじゃー、聞こえないでしょーーーーー
私の声に消されてるじゃん。

 

 

仕方ない、私は歌うのをやめよう。

 

 

れ? Aちゃんも、やめちゃった。
だめじゃん。

 

 

げろげろ~~~~ん・・・

も、もう一度ね。

 

 

だ・だから、声が小さいって!!
しかも、私の方を向いて歌ってどーするっ!!

 

 

 

私: 「Aちゃん、場所変わろう。おばあちゃんの真ん前に行こう。」

 

A: 「え~~~・・・・・」

 

私: 「えーじゃないっ!」 ←強行

さ、歌いましょう。るんっ!

 

 

おっ、観念したか。
ちゃんと、うたってる。
ね、あなたの歌声は、こんなに綺麗。
そして、こんなに豊かに音楽を歌えてる。

 

 

私は、今日は、なんとしても、
このあなたの歌声をおばあちゃんに届けたかった。
ちょっぴり、強制的でごめんね。

 

 

でも、おばあちゃんのうれしそうな顔を見てごらん。
これが、音楽のチカラよ・・・・・

 

 

歌い終わって、Aちゃんに言いました。

 

 

私:「おばあちゃんに、『どーだった?』ってきいてごらん・・」

 

A: 「どーだった?」

 

おばあちゃん: 「こんなに綺麗な声で歌えるってしらなかったよ。
           もう、今ココで死んでもいい。」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

 

私のいつもの涙スイッチがココで入ってしまったことは、
言うまでも無い・・

 

 

 

私:「Aちゃん、良かったね。
  あなた、とてもおばあちゃん孝行したね。」

 

A:「おばあちゃん孝行ってなあに?」

 

私:「おばあちゃんは、あなたのことが大好きよって事よ。」

 

A:「うん」

 

 

 

素敵な瞬間でした。
足を引きずりながら つらそうにいらっしゃったおばあちゃんは、
笑顔で帰っていかれました。

 

 

孫娘の成長した姿をご披露できたかな。
私も、ちょっとはお役に立てたかしら・・・・

 

 

私は、今日もこのお仕事が大好きだし
音楽を愛してやみません。

 

 

 

あなたの人生にも音楽を!!

 



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2 件のコメントがあります。

  1. 石橋ちあきさんのComment

    1 ■無題
    わぁ めちゃめちゃ良い話です。
    初めは先生の必死さとAちゃんの照れ具合がヒシヒシと伝わり、最後の一言で私もキュン&ウルっときてしまいました。
    私の教室にも、たまにおばあちゃんが付き添われる生徒ちゃんがいますが、『どうぞ中にお入り下さい』とお声かけしております。
    おばあちゃんの孫を見る目がとても優しく、少しの事にも感激される姿を見ると、こちらも幸せいっぱいになります。
    先生も幸せな一時を過ごされて良かったでね☆
    http://ameblo.jp/oioi3521/

  2. 3kyokoさんのComment

    2 ■Re:無題
    >石橋ちあき先生

    コメントありがとうございます。
    ね、そうでしょ、そうでしょ~~。
    じぃぃぃんとくる話でしょ。

    私達のお仕事は、
    ただ単に生徒さんを上手にするってことじゃなくって、
    音楽を通して、豊かな空間を作ったり、
    周りの方たちを幸せにしたりすることだと思うのです。

    音楽には、その力があると思うので。

    先生、これからも、仲良くしてくださいね。

    http://ameblo.jp/furumoripopopiano/

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