音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。
レッスンに独りで来る子もいれば、
おうちの方が一緒にいらしゃる事もあります。
ママのことが多いけれど、
時々は、パパだったり、おばあちゃん、おじいちゃんの事もあります。
きらん!
たまにしか、いらっしゃらないですからね、
ぜひ、子供ちゃんの様子をしっかり見ていただきたいです。
そして、出来れば、音楽の楽しさを一緒に体験していってもらいたい。
なので、さりげなく、ほんと、さりげな~~~~~く、
レッスンに、ちょこっと参加していただいたりします。
難しいことなんてありません。
そんな、ご負担をかけるわけにはいきませんからね。
「ちょっと、今のをパパにきいてもらおうか」とか、
そんな感じです。
先日は、おばあちゃんと一緒の生徒さんがいました。
おばあちゃんは、お見受けしたところ、
足が痛そうで、引きずりながら、
お教室までいらっしゃってくださいました。
孫娘のために・・・・
ありがとうございます。
そんな姿を見ると、なにか、心がきゅんとしちゃう・・・・
レッスンの途中で、「ここを、ドレミでうたってごらん」って
歌わせようとすると、
なぜか もじもじとして、もごもご・・・・小さな声でつぶやく・・・・
あれ?どした?
いつも、ちゃんと、歌うじゃん。
そこで、おばあちゃんが言いました。
「先生、この子は、音痴でしょ?
家でも、ふざけてバーっかりで、ちゃんと歌わないんですよ。
歌の学校に行かせようかと思ってるんです。」
えええええええええええええ~~~~~~~~~~??
違いますヨォ。
いつも、綺麗なこえで、ちゃんと歌っていますから。
・・・・・
・・・・・
・・・・・はは~~~ん・・・・ 恥ずかしいんだなっ!
おばあちゃんの前で、歌うのが、恥ずかしいんだなっ!
どーしてだか知らないけど、
照れちゃうんだな。
そ~~~んなこと、ナシですからぁ!
許せないんだよね。私。
音楽やっているのに、
「人前でできません」とか言うの。
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃあぁぁぁぁっぁぁっぁぁ!
じゃあ、なんのために音楽やってるのさあ。
音楽を使って、誰かと時間を共有して楽しむのが、
コミュニケーションってもんでしょー。
私が、伝えたいのは、そこなのよ。
それなのに、それなのにっ!!
すました笑顔を取り繕って、クールにおばあちゃんに言いました。
「いいえ。Aちゃんは、音痴なんかじゃありませんよ。
それどころか、すごく綺麗な声で歌います。
オーディションにこのままでても良いくらいです。」
いや、本当に。
そのうち、何かに挑戦させてもいいかなと思っているくらい、
ハリのある歌声だし、表現力もあるの。
おばあちゃんに、なんて誤解をされてるのよ・・・・まったく・・・・
でも、敵もひるむことなく (敵って・・・・)
「いや、音痴でしょ。おかしいもん。」
・・・・・・・・・・・
歌って聴かせるしかないでしょ。
「ね、Aちゃん。いつものように綺麗に歌って、
おばあちゃんに、きいていただこうよ。」
Aちゃん:「・・・・・・・・・・・。じゃ、先生も一緒に歌って。」
私:「うん、一緒に歌おうね。」
歌う二人・・・・・
しかし、なんだ その小さな声は?
それじゃー、聞こえないでしょーーーーー
私の声に消されてるじゃん。
仕方ない、私は歌うのをやめよう。
れ? Aちゃんも、やめちゃった。
だめじゃん。
げろげろ~~~~ん・・・
も、もう一度ね。
だ・だから、声が小さいって!!
しかも、私の方を向いて歌ってどーするっ!!
私: 「Aちゃん、場所変わろう。おばあちゃんの真ん前に行こう。」
A: 「え~~~・・・・・」
私: 「えーじゃないっ!」 ←強行
さ、歌いましょう。るんっ!
おっ、観念したか。
ちゃんと、うたってる。
ね、あなたの歌声は、こんなに綺麗。
そして、こんなに豊かに音楽を歌えてる。
私は、今日は、なんとしても、
このあなたの歌声をおばあちゃんに届けたかった。
ちょっぴり、強制的でごめんね。
でも、おばあちゃんのうれしそうな顔を見てごらん。
これが、音楽のチカラよ・・・・・
歌い終わって、Aちゃんに言いました。
私:「おばあちゃんに、『どーだった?』ってきいてごらん・・」
A: 「どーだった?」
おばあちゃん: 「こんなに綺麗な声で歌えるってしらなかったよ。
もう、今ココで死んでもいい。」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
私のいつもの涙スイッチがココで入ってしまったことは、
言うまでも無い・・
私:「Aちゃん、良かったね。
あなた、とてもおばあちゃん孝行したね。」
A:「おばあちゃん孝行ってなあに?」
私:「おばあちゃんは、あなたのことが大好きよって事よ。」
A:「うん」
素敵な瞬間でした。
足を引きずりながら つらそうにいらっしゃったおばあちゃんは、
笑顔で帰っていかれました。
孫娘の成長した姿をご披露できたかな。
私も、ちょっとはお役に立てたかしら・・・・
私は、今日もこのお仕事が大好きだし
音楽を愛してやみません。
あなたの人生にも音楽を!!
音楽と、ポポっと一生のお友達になり、
音楽を通して素晴らしい人生を楽しむことができますように!
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1 ■無題
わぁ めちゃめちゃ良い話です。
初めは先生の必死さとAちゃんの照れ具合がヒシヒシと伝わり、最後の一言で私もキュン&ウルっときてしまいました。
私の教室にも、たまにおばあちゃんが付き添われる生徒ちゃんがいますが、『どうぞ中にお入り下さい』とお声かけしております。
おばあちゃんの孫を見る目がとても優しく、少しの事にも感激される姿を見ると、こちらも幸せいっぱいになります。
先生も幸せな一時を過ごされて良かったでね☆
http://ameblo.jp/oioi3521/
2 ■Re:無題
>石橋ちあき先生
コメントありがとうございます。
ね、そうでしょ、そうでしょ~~。
じぃぃぃんとくる話でしょ。
私達のお仕事は、
ただ単に生徒さんを上手にするってことじゃなくって、
音楽を通して、豊かな空間を作ったり、
周りの方たちを幸せにしたりすることだと思うのです。
音楽には、その力があると思うので。
先生、これからも、仲良くしてくださいね。
http://ameblo.jp/furumoripopopiano/