FBI捜査官と心理捜査官の、夢と希望があるレッスン♪

2015 2月 06 レッスンの風景 , , 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by ♪ふるもりポポピアノ♪



音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。






「僕、この曲弾けない・・・・」 

バツが悪そうに下を向き呟きながら、 楽譜をピアノに置きました。。。。。 
どれどれ・・・・ちょっと1回、弾いてごらんよ


・・・ あーーー・・・・・だね・・・ 
これは、あれだ。 
練習ができなかったんだね。 
練習をどうやったらいいのかが、わからなかったんだね。 

そもそも、 しょっぱなから、両手で弾いたでしょーーーーーーー! 
片手ずつ練習しなさいと、あれほど言ってるのに・・・・・ 

 

っと、ここまでは、 
普通、指導者なら、瞬時に見抜きますよね。 
うん、すぐわかる。 
どれくらい練習したのか。 
どんな練習をしたのか。 

バレバレです ('v') 

 

・・・さて、どうしようかなぁ・・・ 
ここからが、指導者の手腕が問われるところ。 

 

このK君は、頭が良くて理論派。 
だから、私がとった作戦は・・・・

 

私  「ね、K君、これさぁ、練習しにくかったんじゃない?」 


K   「うん。どうやったらいいのかわかんなかった。
        なんかこの曲ややこしい。無理。」 

 


ふっふっふ・・・・思った通りの反応です。 
うん、悪いのは僕じゃない。 
このややこしい曲が悪いんだっ!(笑) 
ウケる、ウケる。かわいいわぁーーーー 

 


私  「だよね。この曲、ややこしいよね。
      うんじゃさ、左手のとこを見てみようか。  
   あ、これ何度??」 


書いてみようね・・・・・ 

2015-02-06_160637

 

 

 

 

 


 K 「一度! と、次はぞくしち! 
  え?あれ?これ、一度と属七しかない!
   え?じゃ、簡単じゃん。
   できるかもしれない。チョットやってみる!」 

 


いいね、いいね~~~~。 そうそう、気がついたね。 
左手は、そんなに難しくないよ。

うん、まずは2段目までの左手はクリア!

 

 

私  「でさ。今弾いたところで、どこか同じ所なかった?」

K  「あった!あった! 1度のところ。」

私  「うん。その一度のところの右手は・・・・」

K  「おんなじだ! 右手もおんなじだ!やってみる!」

私  「さすがK君、頭がイイっ!!」

 

こうやって、おんなじところ探しをすると、
練習は、とてもやりやすくなります。

 

2015-02-06_161523

 

 

 

 

 

 

そして・・・・

K  「え?じゃ、属七のところは?おんなじかなぁ?違うかなぁ?
  ちょっとおんなじだ! 最後が違うだけだ!」

 


そうそう!
こうやって、自分から楽譜の構造を
謎解く力がついてきます。


このチカラを身につけてもらいたいのよーーーーーー。


K  「っていうか、先生、僕できます!
    もう、ここまでは、弾けるよ。」


おおおおおおおおおおお!!
弾ける気分になったかぁ!
それはよかった、よかった^^

 

もう、このあたりから、K君はエンジン全開です!!(笑)

 

3段目に入ります・・・・


K   「せんせー。大発見です。
    ココとココ。右手と左手がおんなじ動き。」

 

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私   「あ、ほんとだね。よく見つけられたね。さすがだ。
     もうないかなぁ・・」


K   「あ、ここもだ!」

私   「うん、ほんとだね。」

 

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K  「しかも、ココとココは、おんなじだ!」

 

2015-02-06_162433

 

 

 

 

 

 

もう、次から次へと
この楽譜のヒミツを暴いていく・・・・

くっくっく・・・・いい感じ


K  「せんせーー。なんかこの曲弾けそう。
    弾いてみていいですか?」


よっしゃーーーーーーーー!よく言ったっ!

 


そうだよ。そうだよ。
この曲が弾けないはずはない。
ただ、曲の構成も仕組みもわからなくて、
手が出なかっただけだよ・・・・


こうやって、この曲に立ち向かい、
やる気を出してくれたこと、
ほんとにほんとに嬉しい。

 

 

個人のタイプによって、
私が使う作戦や言葉は変わります。


今回のK君は、

「頭がいい」とか
「よくわかったね」とか、
「やっぱりK君、さすがだね」とか、
そんな言葉が、心にぐっとくるタイプなので、
私もそんな言葉を、ところどころに散りばめます。

 

指導者は、目の前の生徒が、
どんな言葉に反応するのか、
どんな言葉が伝わりやすいのか、
どんな言葉が心に響くのか、


心理捜査官のように、瞬時に見極める必要があると思う。


それと、
どんな練習方法をとればこの曲が弾きやすいのか。

この子は、何がひっかかって
うまくいってないのか。


今回は、理論派のK君が、
この曲の構成を理解してなかったってことが、
つまづきの原因。

だから、その原因を取り除くために、
私は、彼が構成を理解できるように誘導した・・・・・・


FBI捜査官のように  ('v')ニヤリ・・・

 

こうして、K君は、

「来週はこの曲がぜったいに綺麗に弾けるような気がする。」

といいながら、ウキウキして帰って行きました。
ははは・・・
きっと、きれいに弾けると思うよ。
がんばって!

 

音楽を通して、
未来に夢を見ることができるような子になってもらいたい。

「もしかしたらできるかも」っていう期待感とか、
ワクワク感とか、
だからソコに向かう、がんばる気持ちとか。


30分という短いレッスン時間の間だけど、
夢と希望があるレッスンをしたいと思う。

 

心理捜査官のような洞察力と、
FBI捜査官のような誘導作戦で!!!

 

 

 

 

 

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