引き継ぎ~大事な生徒を手放す時

2015 3月 04 ピアノ教室経営, レッスンの風景 , , 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by ♪ふるもりポポピアノ♪



音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。






移動とか転勤とかで、
レッスンを続けることができなくなる生徒さんが出てくることがあります。

 

私は(こう見えて)小さいことが気になるタイプです。
それはもしかしたら、私の良くない部分なのかもしれませんが、
音楽家としてや、指導者としては、
良い部分であるとも思っています。


「あ?ピアノ?
ドレミって書いてあるんじゃん。
じゃ、ドレミって弾けばいいじゃん。」

そんな簡単な事じゃないし、


誰かを指導する、育てるってことは、


「あ?音楽?
リズムとドレミ、教えときゃいいじゃん。」

なんて簡単なことでもないからです。

 

とてもとてもちっちゃいことが気になって、
他の人から見ればどうでもいいようなことが、
どうでもよくなくて、
どうも妥協できないことがある。


でも、だからこそ、
誰かの心に届く音楽ができたのかもしれない。
誰かの心を救う指導ができたのかもしれない。


私には私にしか気づけないことがある。
私には私にしかできないことがある。


そんな気持ちを込めて指導もしてきました。


頭ごなしに、偉そうに指導するんじゃなくて、
できるだけ心に寄り添っていけるような、
そんな優しい音楽を作っていきたい。


そんな気持ちを込めて指導もしてきました。

 

そうやって大事に大事に
向き合ってきた生徒さんを
何らかの理由で手放さなければならない時、
どんなに、どんなに、心が握りつぶされることか!!


今まで一緒に過ごしてきた音楽が、
ずっとずっと心の中で鳴り続ける。

もう一緒にできないんだと思うと、
何も言葉に出来ない気持ちになる。

 

でも、
現実は、時は流れていくし、
お別れの時も迫ってくる一方です。
そして、転勤とかの場合は、
新しい先生にお願いすることになります。


引き継ぎです。

 

大事な大事な生徒さんをお願いするのですから、
私は心を込めてお手紙を書きます。
引き継ぎ書とか、申し送り書っていうのかな。


今まで使ってきたテキストのこと、
進度の具合、
今できること、
得意なこと、
苦手なこと、
何を目標にしてきたのか、
目標に向かって、今どんな段階にいるのか、
これからどうしようとしていたのか、
その子の性格、
体の状態(脱力が苦手とか、指の筋力が弱いとか・・・)
効果があった指導法や練習法


あぁ・・・
ほんとに伝えたいことはたくさんあるし、
お願いしたいこともたくさんある。

 

だから、
信頼のおける方にお願いしたいし、
生徒さんにも

「私の大好きな先生だから、
心配しなくて大丈夫だよ!」

って、私が自信を持って言うことで、
笑顔で安心させてあげたい。

 

ここまでは、私たちのお仕事として、
当然のことだと思う。

 

見ず知らずの先生にはお願いなんてできないし、
そんなの、先方も困るでしょうし、
第一、生徒や保護者の方にも失礼だと思う。


私のことを信頼して、
大事な「天使」である我が子をお任せしてくれてたのに、
いきなり知らない人にポイっと渡されるなんて、ね、
裏切りだとさえ思う。


私はね。

 

でも、
どうやら、そうじゃない人もいるみたいで、
最後のレッスンになって、

「次回から、違う先生になります。」

って、突然言い渡す音楽教室もある。らしい。

 

今までの先生と、新しい先生とが
全然面識がなくて、初対面で、
お名前も知らなくて、
もちろん、お互いの指導法や指導方針なんて知らなくても、
お構いなし。らしい。

 


・・・・・正直、カルチャーショックでした。

私の中にはない発想でした。

 

生徒を手放すって、
生徒をお願いするって、
生徒をお任せするって、

そんなことかーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!

 

いや、もう、お熱が出そうになってきたわ・・・・

 


私はそんなことはできないなぁ・・・・・・
失礼すぎる。

生徒のことも、保護者のことも、
なーーんにも考えてないなぁ・・・

次の先生を用意したら、それで OK ってことじゃないでしょ。
そんな簡単なことじゃないと思う。


そんな最後は、寂しすぎる・・・・


私はね。

 

3月でふるもりポポピアノを去っていく生徒さんがいます。
転勤だそうです。


大切に大切に、
我が子のように思いながら育ててきました。

ちゃんと椅子に座ることもできなくて、
どうにかしないといけないと、
おしりのお部屋を作ってみたり、


学校のオーディションに挑戦するからと、
好きな曲をキラキラしながら練習したり、


どの子にもたくさんの思い出があります。
一緒に過ごした時間は、
間違いなく私の宝物です。


私には、その時間をここで切り捨てるような、
そんな無責任な真似は
どうしてもできません。

 

次の先生にちゃんと引き継ぎができるように、
丁寧に、こころを込めて、
最後まで私のお仕事をさせてください。


そして、安心して、
あなたの音楽が続けられますように。

 

 

 

 

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