音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。
音楽の言葉ってたくさんあります。
私達がやっているのは、西洋音楽で、
イタリアで発達したので、イタリア語が多いですね。
音楽の言葉のことを、楽語といいます。
この、「がくご」って響きが 好き
それは、どうでもいいけど、
1つの言葉でも、楽語としての意味と、
日常的に使われている言葉としての意味とが
少し違うものがあります。
dolce (ドルチェ)も、そう。
本来の言葉の意味は、ウィキペディアによると、
イタリア語で甘い、甘美な、優しい、柔らかいの意味である。
また英語の「スイーツ」や日本語「甘味」と同様に
甘いもの全般、デザートの意味もある。
イタリアの女性の褒め言葉でもある。
なんだけれど、これが楽語になると、
かわいらしく になる。
ま、ちょっとわかるけどね。微妙に。
でも、可愛らしくと、甘くは、ちょっと違うんじゃないかなぁ・・・・・
dolce って楽譜に書いてあるのを、
母国語がイタリア語の人が見て演奏するのと、
日本人が、習ったとおりに「かわいらしく」と思って演奏するのとでは、
違うものになるんじゃないかと思う・・・・・・
甘く と 可愛らしく ・・・・・・う~ん・・・
やっぱり、違うよね。
言葉のニュアンスって大事。
私たちは、それを音として表現するのだから、
もっと、そこの違いには、敏感になるべきだと思う。
これだってそう。
小学校で習うときは、「小さく」とか、「弱く」とか。
そしてこれも。
これは、「とても小さく」とか、「とても弱く」とか。
ずーーーーーーーーーっと、疑問なんだよね・・・・これ。
単に、音の大小の問題か???
そうなのか???
ピアニッシモという言葉の本来の意味は、
とてもソフトに です。
ねっねっ。どうよ。
小さい=ソフト なのか?
弱い=ソフト なのか??
違うでしょぉぉぉぉぉぉ。
小さくたって、硬いものがあるよね。
弱いものは、やわいのか????? 謎すぎる・・・
この言葉のニュアンスの違いを、
単に、音量の大小だと思って演奏していると、
完璧に、母国語圏の人たちとは、違う音楽になってしまう・・・・・
ここのところは、もっと意識して考えるべきだと思う。
真剣に。シビアに。
なので、私達音楽家は、
もっと楽語に対して、勉強が必要だと思います。
言葉って、そんなに簡単なことじゃないよ。
せめて、楽語としてよく使う言葉だけでも、
その言葉の本来の意味を知っておくべきなんじゃないかなぁ・・・
ソフトに・・・・・
だから、これを、日本人の感覚にすると、
大切に とか、 だいじに とか、そんな感じだと思う。
小さくて、弱くて、ソフトだから、
壊れやすいから、その音は大事に演奏してね・・・・・って。
たった一つの言葉だけれど、
作曲家がそこにその言葉を記したのには意味がある。
どうして、そこに、それを書いたのかな??
演奏者は、作曲家の心の声に耳を傾ける。
数百年の時を超えて。
それこそが、クラシック音楽が時を経ても色褪せない
歴史の重みだし、
世界中で愛される、魅力なんだから。
そんな小さなことにも ちゃんと気づけて、
そして心が反応できるように、
いつも、繊細な心持ちでいたい。
乱暴に、上っ面だけを流していくのではなく。
ガサツなんかになっちゃ、音楽家として終わっちゃう。
無頓着になんかなっちゃ、音楽家として死んだようなもんだ。
ああ・・・おそろしい。
だから、今日も心を研ぎ澄まして、小さなことも感じ取り、
耳を済まして、音の粒の一つ一つの響きを聴きたい。
素敵な音楽と出会い、
そしてそれを、あなたに伝えるために。
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