10年後、生徒の伴奏をできるようになるという幸せ。

2015 11月 16 レッスンの風景, 音楽への想い , , 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by ♪ふるもりポポピアノ♪



音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。






私がその子と出会ったのは、その子が年中さんの時でした。

長い髪を三つ編みにした、かわいい女の子は、

よく笑う、にこにこした子でした。

 

 

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そう!もう、その子と出会って、

やがて10年になろうとしています。

 

 

いろんなことがありました。

ちーっとも練習しないで、私に叱られたり、

おばあちゃんに叱られてふくれたり、

私の父が亡くなって、一緒にしょんぼりしてくれたり、

おばあちゃんが病気になって心配したり、

ママが入院して寂しいと涙ぐんだり、

好きな人の話をしたり、

おしゃれの話をしたり、

勉強の話をしたり、

将来の話をしたり、

手ぶらでレッスンにやって来て、私に呆れられたり。あは。

 

 

キーボードで始めたレッスンは、

おばあちゃんにピアノを買ってもらい、

そして、吹奏楽部に入り、クラリネットと出会いました。

 

 

 

「いつか先生のピアノでクラリネットを吹きたい。」

 

その頃から、そう言ってくれるようになりました。

 

 

 

今回、ちょうどチャンスに恵まれて、

彼女と一緒に演奏する事になりました。

去年も声をかけてもらっていたのだけど、

どうしても私のスケジュールが合わなかったので。

 

 

Aちゃんのクラリネットと私のピアノ。

 

あぁ・・・あの小さかったAちゃんの伴奏をする日が来るとはね・・・・・

一緒に練習しながら、なんとも言えない気持ちになりました。

 

 

もっと歌って!クラリネットはもっとのびやかに。

音のつぶは、ハッキリと。

楽器が違うだけで、音楽は同じ。

Aちゃんはとても素敵な音楽を演奏する。

 

 

Aちゃんは練習不足もあるけど、

楽譜を読むのがちょっと苦手なタイプ。

でも、心の中にはものすごく素敵な表現力を持っていて、

音楽性が豊か。

 

 

 

私はもちろん読譜力を高めようと努力もするけど、

途中から、

それよりも、Aちゃんの音楽性を育てることの方に

力を注ぐようにした。

その財産を豊かに育てたいと思ったから。

 

 

弱点を補強していくことも大事だけど、

Aちゃんのもつ長所を最大限に伸ばしてあげたいと思った。

 

 

なので、連弾を相当な時間やったと思う。

連弾で、相手の音を聴くことや、

自分の立ち位置の感じ方、

音のバランスのとりかた、

音楽のエネルギーの感じ方、

表現の膨らみ方や、移り変わりなどについて、

カラダで学んでもらいたかった。

 

 

 

・・・・・・・・・育ったなぁ。

 

っていうのが、私の正直な感想です。

ほんとうに、いろんなことがあったけど、

今、Aちゃんはとても良い感じに育ったと思います。

 

 

こんな曲を吹けるようになっちゃってさっ!

一緒に演奏できるようになっちゃってさっ!

うれしいよ。

 

 

 

「あ~~。なんか先生と一緒にやってたら、

私がやりたいように先生がピアノ弾いてくれるから、

やりやすいな~~。」

 

って、Aちゃんが笑いながら言ったけど、

 

「ちょっと、ちょっと、それは違うよ。

『私が』教えた音楽だもん。

そもそも、私が感じているようにあなたが演奏しているんだよ。」

 

って私が言うと、

 

「あーははははは。そうか。そうだよね~~。」

 

って、笑ってました。

まったくっ! なんとも ノーテンキです。

そんなところも彼女の魅力。

 

 

10年たったから、この関係ができました。

1年や2年では、こうはなっていません。

10年たったから、クラリネットとも出会い、

こうして一緒に演奏できる機会にも恵まれました。

 

 

続けることです。

音楽は、続けることです。

続けると、必ずいいことがあります。

それは、コンクールの賞とか、目に見えるものではないかもしれません。

でも、必ずいいことがあります。

 

 

 

本番のステージに向かいながら、

私たちは、どんなに幸せな気持ちだったことか!!

 

 

 

本番を終えたAちゃんに、おばあちゃんがひとこと。

 

「Aちゃん、ごほうびあるよ。」

 

くーーーーーーーーーっ。これだよな、おばあちゃんの愛は。

Aちゃんをずっと見守ってきたおばあちゃんです。

具合が悪くても、足が痛くても、

レッスンに連れて来てくれたおばあちゃんです。

私は、こっそりおばあちゃんのファンなんだけど、

この一言に、私のほうが涙が出そうでした。

 

 

Aちゃん、これからもがんばろう。

あなたはしっかりと音楽とお友達になりました。

それは、一生の財産です。

そして、どうやら私の音楽仲間にもなってくれそうですね。

 

 

これまでの10年間に感謝。

そして、これからも、10年、20年、もっとかな、

ずっといっしょに音楽がやれたらいいなぁ・・・・・・

 

 

指導者として、素敵な1日でした。

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

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