特別支援学級に通う生徒さんがピアノ教室に通う気持ち

2018 6月 06 レッスンの風景 , 0 コメント » このエントリーを myyahoo に追加 このエントリーを GoogleRSS に追加 このエントリーを ハテナRSS に追加 このエントリーを Livedoor RSS に追加 このエントリーを goo RSS に追加  by ♪ふるもりポポピアノ♪



音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。






私のお教室では、「作戦会議」と称して

保護者の方と面談を随時行っています。

この作戦会議のもたらす効果はとても大きく、

生徒ちゃん本人にとっても、保護者の方にとっても、私にとっても、

とてもとても意味のあるものだと感じています。

 

 

 

先日、ある生徒さんの保護者の方と作戦会議をしました。

他県からお引越しをされてきて、

現在は、熊本市のある小学校の特別支援学級に通われています。

 

 

 

・・・・ってことまでは、前もってママからお聞きしておりましたので、

私も知っていました。

作戦会議でまずママが話されたのは、

この学校での様子でした。

 

 

 

特別学級での取り組みのこと、

特別学級のクラス割の仕方のこと、

普通クラスとの交流のあり方のこと、

先生方の対応のこと、

はては、全校集会での並び方のこと。

 

 

 

・・・・・・・・初めて聞くそのお話は、

私にとっては、衝撃的なものばかりでした。

想像していたものと、全然違うよぉ。

 

 

 

私はもっと、なんていうか、

特別支援学級って、子ども一人ひとりに応じた教育が行われていると思っていたし、

「個別の教育支援計画」が実施されていると思っていたし、

通常級の子どもたちとの交流も図られていると思っていたし、

その子の苦手なこと(しょうがい)ごとに教育の内容が工夫されていると思っていたし、

学習面でも通常学級の授業も受けられると思っていたし、

でも、そのママのお話では、なんか違った。

 

 

 

学校ってなんだ??

何をしに行っているのかな?

個人の様子をちゃんと見ていてくれているのかな?

私は、ママのお話を聞きながら、

モヤモヤする気持ちをふくらませるばかりでした。

 

 

 

ちょっと大きめな小学校なので、人数も多く、

特別支援学級の人数も多いとか。

でもその分、先生の人数も多いとか。

もちろん、学校もいろんなお考えがあると思うし、

いろんな手立てを施してあるはずです。

 

 

 

ただ、ここで大事なのが、

本人とママが、それを感じられていないということです。

 

 

 

ママのお気持ちは、

たくさんのお友達と一緒に触れ合って、

遊んだり、お勉強したり、コミュニケーションをとったりして、

毎日を楽しく過ごしてもらいたい、ということ。

だから、地域の小学校を選んだ。

・・・・それなのに・・・・

 

 

 

あぁ、私は不勉強で、

こんなときに、どうしたらよいのか、

よくわからない。

でも、今、ママから語られている状況は、

あまりにも切なく、残念な状況。

 

 

 

コミュニケーション能力の高い子なんです。

お友達とも、きっと仲良く遊べるはず。

現に、転校する前の学校では、

たくさんのお友達に囲まれて、

毎日楽しく学校に通っていたというのです。

 

 

 

前校の様子のビデオを見せてくださっていたので、

その時の様子はよくわかる。

すごく楽しそうな顔をしていた。

「学校に行きたい」って泣いたこともあるということ。

 

 

 

それが今、

「学校に行きたくない」って、学校もお休みがちだとか。

 

 

 

もう、ちょっとまって。

なにそれ。

完全に、環境のせいだよね。

周りの大人達のせいだよね。

 

 

 

お見知り遠足に行っても、

お友達とは何も話さずに過ごしたっていう話を聞いたとき、

私の胸は、張り裂けそうになった!

ほんと、張り裂けそうだった。

 

 

 

どうして?

どうして、そうなる?

そして、どうしてその状況を放置してるの?

 

 

 

親は・・・・親はそんな話を我が子から聞かされたら、

どんなに、どんなに悲しいだろう!!!!!!!

その親の気持ちを汲み取ることができない学校って、

なんなんだろう??????

 

 

 

いやいや、

私は今回、ママからお話を聞いただけで、

その場にいたわけでもないし、

学校の先生のお話を聞いたわけでもないから、

俯瞰して状況を見られているわけではないけれど、

それにしても、どう考えても、ひどい話だと思う。

 

 

 

特別支援学級の子どもたちは、

通常級のこどもたちと一線をひかれ、

「あぁ、特別支援学級の子ね。」っと呼ばれているそうです。

そして、担当の先生たちからは、

「特別支援学級の自覚を持って、みんなでがんばっていきましょう!」

と言われているそうです。

 

 

自覚???

 

 

 

「私は、それって、もう差別だと思っています。」

っと、ママが吐き出されました。

 

 

 

そうだ。

それは、差別だ。

お話を聞きながらモヤモヤしていた正体は、

私も、それを差別だと感じていたからにほかならない。

 

 

 

ママは、学校でのほんの小さな出来事や、

ちょっとしたムード、

言葉の端々から、

たくさんの差別を感じ取っている。

それはどんなに悔しく、どんなに悲しいことだろう。

それでも、我が子のためにできることを手探りで探し、

少しでもいいことがあるようにと、

毎日祈るような思いで、学校に送り出している。

暗く沈んだ我が子の顔を見ながら、

どんな気持ちで毎日を過ごしているのだろう。

 

 

 

ママが、言いました。

「今は、週に1回のピアノが、本人と私の救いの時間なんです。

 あと◯日寝たらピアノだから、それまでがんばろうねって、

 二人で話しながら過ごしています。」

 

 

 

とてもありがたく、嬉しすぎる気持ちです。

でもね、私の気持ちは晴れません。

 

 

 

ピアノのレッスンなんて、週にたった1回です。

どんなに楽しみにしてもらっても、

私が助けられるのは、1週間に1回。

 

 

 

本当なら、毎日を楽しく、楽しく、

疲れるまで楽しく過ごしてもいいのに、

なんだろうなぁ、この時間は。

 

 

 

どうにかしたい。

なにかを助けてあげたい。

でも、どうすればいい?

学校に行ければ、それだけでいい?

・・・違うよね。

特別支援学級に行ければ、それでいい?

・・・違うよね。

 

 

 

あぁ・・・親は、こんなにも自分の子供の幸せを願う。

私は、感情移入が激しいので、

もはや、この子の第二の母の気分でいるし、

また、私よりも若いママのことも、

我が子・・・とまではいかなくても、

妹のような気分にさえなって、

あの作戦会議の日以来、

どうしても、どうしても気になって、辛くて、悲しいのです。

 

 

 

そして、そんな状況にありながらも、

音楽のこと、私のことを頼ってくれているという現実も、

しっかりと重く受け止め、

できる限り、最大限のことをしたいと思っているし、

また、私に何ができるのだろうと思うと、

深く深く悩んでしまう。

 

 

 

音楽は、そんなときでも確かに私たちのそばにあるし、

チカラだし、癒やしではあるけれど、

だからといって、

音楽だけではこの親子を救えない。 

 

 

 

我が子は、どんな親にとっても

大事な存在です。

たったひとりの、かけがえのない存在です。

 

 

 

もしかしたら将来、世界を救う科学者になるかもしれない。

もしかしたら将来、心を震わせる作家になるかもしれない。

もしかしたら将来、深く心を癒やす音楽家になるかもしれない。

・・・・・親は夢と希望を子どもたちにもらいながら、

必死に毎日、子どもたちと向き合って、

子育てを積み重ねていく。

 

 

 

学校にも、もう少し、

それが届くといいな。

 

 

 

そして、

音楽が二人を豊かに癒やしてくれますように。

深く。もっと深く。

  祈り。

 

 

 

 

 

 

 







音楽と、ポポっと一生のお友達になり、
音楽を通して素晴らしい人生を楽しむことができますように!




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