音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。
歌詞を間違えずに歌えたら、
音程やリズムを正確に歌えたら、
それで、OKでしょうか?
歌って、そんなものでしょうか?
あー、そーですかっ。
そんなのが良かったら、ロボットにでも歌わせればいい。
ぜーーーーーーーーったいに、間違えませんからねっっ!!
・・・・
・・・・
・・・・
むなしい。限りなく、むなしい。
そんなことじゃない。
歌を歌うって、音楽って、そんなことじゃない。
子供たちに歌を教えるときに、
そこが、大きく抜け落ちている場面に、
よく遭遇します。
大きな声で歌ってはいる。うん。
(そ、それ・・・・怒鳴ってる・・・・・よ・・ね・・・・・)
歌詞は・・・あら、1番と2番がごちゃごちゃになってる。。。。
例えば もりのくまさん の歌を教えるとき。
導入でやることといえば、
「ね、くまさんって知ってる?」
「くまさんって、何色? 大きいの?小さいの?
硬いかなぁ? やわいかなぁ?」
「どんなところに住んでいるんだろうね。」
「何を食べるのかなぁ?」
「会ったことある?」
など、まずは、くまさんと出会うことだ!
子供たちの目の前に、
くまさんを登場させることだ!
そのファンタジーなしには、音楽は始まらない。
そして、くまさんと女の子とのストーリーが始まる。
ここは、指導者の腕の見せどころで、
紙芝居を使ってもいいし、
ペープサートでも、エプロンシアターでも、
パネルシアターでも、人形劇でも、なんでもいいけど、
やっぱり、目に見える形にしてあげたい。
そうやって、指導者と子供達とが、
ファンタジーを共有したい。
「どうして、くまさんは、イヤリングをもってきてくれたのかな?」とか、
子供達と、会話を広めて、
イマジネーションをかきたてて、
ストーリーを、もっともっと大きいものにしていきたい。
そうやって、存分にその世界に入り込んでから、
そこで、初めて歌を教える。
・・・・・・それが、私が考える歌唱指導です。
「音楽は情操教育です」
という言葉は、消えたのか?
間違えずに歌えたり、楽器を演奏出来たりすることは、
それはそれで、すごいことなのだけれど、
そんなことよりさ、もっと素敵なことがあるよ。
心をときめかすことがあるよ。
くまさんが女の子にイヤリングを渡すとき、
どうやって渡したのかなぁ?
投げてあげたの? 優しく手渡したの?
想像力を磨いてあげたい。
想像力というものは、とても大事なもので、
「こんなこと言ったら、お友達はどんな気持ちになるのかな?」
「こんなことしたら、痛いかな?」
「何をしてあげたら、うれしいかな?」
・・・・・これ、全部、想像力でしょ。
これが、欠落すると、恐ろしいことになると思う。
想像力は、思いやりです。
音楽で、大きく育てることができます。。。。。ちゃんと指導すればね。
音楽を聴いて、その場面を想像する。
自分もその世界に同化していると想像する。
くまさんになりきって、走る気持ちで歌う。
ああ・・・歌の魅力はそこなのに。
そうやって、ストーリーをお話しておけば、
1番と2番の歌詞が、まぜまぜになることなんて、ないはず。
今、この歌唱指導ができる指導者が、
あまりにも少なくなってきているように思えてなりません。
悲しいし、そして恐ろしいことです。
日本の音楽教育は、どうなった??
子供達に伝えたい。
歌の本当の魅力を。
音楽と溶け込む幸せを。
どうかどうか、伝わりますように。
私から子供たちへ、そして、
次の世代の指導者の方たちへ。
豊かに、心が豊かに育ちますように、
もう、それだけを願ってやみません。
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初めまして。
記事を楽しく拝読いたしました。
よい勉強になりました(^^)
おっしゃるとおりですね~♪
太田さん
はじめまして!
コメントありがとうございます。
きれいな日本語のもつ力と、
音楽の力が合わさった歌は、
本来は、魔法のようなパワーを持つものだと思っています。
世の中が、歌であふれると良いのに・・・♪