音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。
お教室には、いろんな生徒さんがいます。
もちろん、「音楽第一!!」ではない生徒さんもいます。
他のお稽古ごとや、お勉強のほうを優先されている生徒さんもいます。
当然です。私は、それでもいいと思っています。
それでも音楽に関わりたくて、
ちょっとでも音楽を楽しみたくて、
やっぱり音楽がなんとなく好きで、
ここにきてくれているのならば、それはそれでいいと思っています。
一人の男の子がいます。
1年ぐらい前から受験勉強をしていて、
とてもハードにがんばっています。
夏休みなど、学校が長期でお休みのときには、
塾に朝から晩までカンヅメで勉強しているそうです。すごいな。
ママからも最初にしっかりとお話を頂いていて、
● あまり練習する時間がないこと
● でもピアノを続けさせたいこと
● 音楽に触れる時間を作りたいこと
● お教室に行ってリフレッシュする時間をもちたいこと
などという ママと本人のお気持ちを教えて頂いています。
正直なところ、練習する時間はない・・・よね・・・。
うん、ないと思う。無理だ。
これ以上何かをするのは、無理だ。
それは、私でもわかる。
しかし、それでも続けたいというママと本人のお気持ちは、
とても嬉しく、ありがたく、
そして、私にとって「こりゃ~責任重大だなっ」って
身が引き締まる思いでもあります。
と、とにかく、
K君の受験を応援したい。
と同時に、私ができることは、
音楽を使ってK君の心を豊かにしたり、
一緒に楽しんだり、そんなことかなって思って、
いろいろ手を変え、品を変え、楽しんでいました。
そんなある日。
お教室に入るなり、なにやら異常なハイテンション。
ん?どうした????
ま、ま、ま、ま、いいでしょ。様子をみましょう。
しかーしっ、
高笑いしながら、折り紙ヒコーキを飛ばしたり、
テキストをバンバン乱暴に扱ったり、
弟がレッスン中なのに大声を出したり、
挙句の果てには、
「やい、ハゲチャビン、ハゲチャビン!!!
こーしてやるっ!」
と、お人形を虐待したり・・・・・・
どうした、どうした?
今日は、あれてるなぁ・・・・
勉強が大変なのかなぁ。きっとそうだよね。
う~ん・・・・・・
っと思いながら、
「ちょっとぉKくん、やめてよねぇ。」
「きゃ~~虐待よぉ、それじゃあ~~」
などと、そ~っと注意をしていました。
どうか、気づいてくれぇ!!!!
あんだけ勉強すればたいへんなのは、わかる。
ママがいないこの空間で、
羽根を伸ばしたいというのも、わかる。
それが、私の役割だということも、わかる。
しかし、弟くんのレッスンが、ままならないのは困る。
再三、注意をしました。
頭が良い子です。気が付かないはずはない。
でも・・・終息せぬまま、弟とレッスンを変わりました。
弟くんは、慣れているのか、素知らぬ顔。
ほんと、ごめんね。
さあ、心機一転。
気持ちを変えて、レッスンをしましょう。
・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しかし、
K君の行動はエスカレートするばかり。
どうやら、おしゃべりやいたずらで私の気を引き、
時間を稼ごうとしているようです。
練習ができていないことを、気にしているのでしょう。
ここで一緒に楽しいことをしようよ。やりたいことある?
聞く耳・・・・・・・持たずですかぁ・・・・涙
ま、ま、いいでしょう、じゃあ、どうしようかなぁ。
っと、焼き肉話で気を引こうとした私・・・・・(苦笑)
Ω\ζ°)チーン
これは、私の負け(笑)
帰りに1個ずつあげるね。
もっと高級な美味しいチョコレートがお家にあるもん。
Ω\ζ°)チーン
これも、私の負け(笑)
なかなか手ごわい・・・・
っと楽譜を広げながら、ふとペンを手に取ると、
っと言って、すばやく、ホントすばやく、
私からそのペンを奪い取ったのです。
あぁ・・・・・・・もうさすがにだめだ。今日は。
なので、私はあえて、こう言いました。
レッスンはできないよ。帰りなさい
あぁ・・・・・・・その時のK君の顔ったら!!!!
こんな顔をしていました。
わからないはずは ないんです。
自分が今日、どんなことをしてきたか。
本当は、こんな事言いたくないし、
別に怒りに燃え上がっているわけでもなく、
むしろ、「あ~あ~。」って思いながら言っているので、
K君の今までみたことのないような、
焦りと困惑と怯えの混ざった表情が、
可愛くって、可愛くって、可愛くって、
つい、笑ってしまいそうになるけど、
いやいや、教育上、ここで笑ってはならぬっ。
気合だ、私。(くすっ)
今、こうやって、K君の事を叱りながら、それでもK君の事が好きだよ。
K君が勉強をがんばってることも知ってる。
すごいなとも思ってる。
だから、応援しようとも思ってるよ。
知ってるよね。
練習してきていないことを、怒ってるわけじゃないんだよ。
それは、ママともちゃんとお話して、
今は練習できなくても仕方ないから、それならそれで、
なにか楽しいことをしていこうねって、ママと決めたんだよ。
ママも、K君のことが大好きで、応援してくれてるから、
そういうことになったし、ピアノのレッスンのお金も出してくれてるんだよ。
先生やママに対しても、失礼じゃない??
でも、ルールを守れないのは困ります。
弟の前で、いい格好をしたいけど、
なかなか弾けなくて、
照れ隠しというか、体裁を取り繕いたかったのかもしれません。。。
しかし、ダメなことはダメ。
今日は、バシッと言っとかなきゃいけないと思って、
心を鬼ババにして強く叱りました。(笑)
その間、弟は、魔の悪いムードをどうにかしようと、
一生懸命に1人で、アタフタ取り繕っておりました!
かわいい。。。
さぁ。。。。もう、いいかな。
ちゃんと心に響いた顔をしてるし。
そこで・・・・・
ちゃんとごめんなさいって言って。
あぁ・・・・・・そうか。。。
プライドの高い子です。
どんなに自分に否があると思っていても、
弟もみている中、私に謝ることはハードルが高すぎるかも。
でも、ここは謝罪が必要。
なので、ちょっと、一工夫。
いろいろ、やっちゃったじゃん。
紙飛行機飛ばしとか、
大騒ぎとか、
ハゲチャビン虐待とか。
それに対してのごめんなさいは、いるよね。
っと、ここで弟登場。
ナイスすぎるわぁ!!!!!!
そうだよね、そこよ。ツッコむべきところはっ!
ふふふ・・・・・弟くん、場を和ますのに必死です。
お兄ちゃんを守りたいのね。
すごいな。兄弟愛。
そこで、やっと兄登場
そーだよね。ハゲチャビン虐待したよね。(笑)
もーやめてよねぇ。
はい、説教終わり。
っと、ここで3人で大爆笑。
ハゲチャビンって(笑)(笑)(笑)
2人の息子を育てて学んだことは、
追い詰めないこと。
これはとても大事で、
どこかに逃げ道を用意してあげておかないと、
あまりにもギューギューに追い詰めてしまうと、
怖いことになってしまう。
今回は、その逃げ道はハゲチャビンでした。
さて、レッスンは終わりました。
ちゃっかりチロルチョコも手にして帰りました。あはは。
一応、ママに夜、ご連絡を差し上げました。
実は、今日こんなことがありましたと、
事の顛末をお話しました。
そして、
レッスン中に起こった出来事ですので、
なので、 「お家でも厳しく指導しておいてください!プンプン😡」 って、 ただ、「今日、こんなことがあったよ」って
いやいや、そもそも、 K君がママに話すかなあ???? 😬😬 とにかく、 私は根に持たないタイプですので(笑)
|
ともお話しました。
すごいのはここからで、
私からの連絡を受け取ったママから、
そんな事があったのですね…ごめんなさい🙇♀️🙇♀️
ということで、先程Kにちょっと聞いてみたら…
ポツポツと…全部言ってくれたかは不明ですが |
っとご連絡を受けました。
そして続けて、
Kの行動、本当すみませんでした🙇♀️ |
とも。
あぁ・・・・なんだろうなぁ。この感じ。
ママがしっかりと私の気持ちを受け止めてくださり、
一緒にK君を大事に育てていく感じ。
幸せです。
私はK君が「感じ悪い子」になっちゃったら嫌なので、
今回、あえて愛のムチをふるいました(笑)
それがちゃんとママに伝わるって、
本当に、うちのお教室の保護者の方々に恵まれて、
私は幸せです。
うちのお教室の自慢の1つは、
この、「保護者の方々と私との連帯感」です。
コレは私の力ではなく、
保護者の方々のおかげです。
本当にありがたいと思っています。
大事な、天使のような子どもちゃんをお預かりしているのですから、
しっかりと脳と心を育てていくことをお約束します。
音楽がお友達になり、人生が豊かになりますように。
音楽と、ポポっと一生のお友達になり、
音楽を通して素晴らしい人生を楽しむことができますように!
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