音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。
ふるもりポポピアノのお約束で、
お月謝は生徒さんから直接、手渡しで頂くことにしています。
その際、ちょっと儀式があって、
生徒さんは、ちゃんと先生の方にむけてお月謝袋を持って、
先生のお顔を見ながら
「今月もよろしくお願いします。」と言いながらお渡しするんです。
本当は「今月」の場合もあるし、「来月」の場合もあるんだけど、
そこまでは、ちょっといいかなーと思ってて、
そこんところは、「今月」で統一してます。ま、儀式ですから ヽ(=´▽`=)ノ
100% 定着していますので、何の問題もないです。
そんなある日。
一人の男の子がお月謝袋を私に渡した後、
小声でつぶやきました。
「・・・・自分の・・・・ました。」
え? 今なんて言ったの??
「お月謝袋に、自分のおこづかいを入れました。」
え? ちょ、どゆこと??
「お母さんがそうしろと言ったので、お月謝袋に自分のお金を入れました。」
ピン!! はっはーーーーん。さては・・・・
私 「それさぁ、もしかしてお母さんが怒ってそう言ったんじゃないの?」
生徒 「うん。怒ってた」
私 「どうして 怒ってたと思う?」
生徒 「僕が練習しなかったから、怒ってた」
う! やっぱりかぁ・・・・・
っとそこでママが口を開きました。
ママ 「もーーですねぇーーー、今日は先生にご相談しようかと思ってですね。」
こんな時の「ご相談」は、良い相談であった試しがない(笑)
まぁ、まずは聞きましょう。どうしたのでしょうか・・?
ママ 「私が黙ってたらどうなるかと思って、あえて黙っていたら、
3週間、まっっっっっっっったく練習をしなかったんですよぉぉぉぉぉ。」
お!3週間!!
ちょっと予想以上の長期間・・・・・・
どうして、そうなったんでしょう・・・・・・(ToT)
ママの表情からは、疲れと怒りが満ち溢れています。
ママの告白にバツが悪いのか、
本人はポロポロと涙を流しています。
どう見ても音楽が向いてると思うんだけどな。私から見ても。
豊かな感受性と、はじける表現力、
キラリと光る個性と、頑張る気持ち。
おもいっきり表現者の素質を持ってると思って
だから、私もその才能を大事に大事に育てているところです。
今、読譜がちょっとむずかしいところで、
だから練習が面白くないというのも、あるのかもしれません。
それは、ちょっと、私の責任でもあるなぁ・・・
っと反省をしました。ごめんね。
でもね、演奏を見てみると、
全くできてないということではなく、
なんとなーくは できてるんですよ。ちゃんとではないけど。
あぁ・・おしぃなぁ。
ちょっと練習すれば、この壁は越えられるのに。
ただ、彼は、とても性格がおおらかで、おだやかなあまり、
自分の苦手な事を「ま、いっか」って先送りにしたり、
見なかったことにしたり(笑)
おいおい、ちょっとちょっとぉーー なところがあって、
ま、良く言えば スーパーポジティブ なんですけどね。
でも、それだけじゃダメよーーってことが、
今回のこの事件になってる所以で。
なんでもピアノを練習してる「ふり」までしたらしい・・・・・
演技??
そんなことまで???
個人的には、それはそれで面白いし、
爆笑ポイントでもあるんだけど・・・・
親としては、許せないかなと思いますね。うん。
3週間・・・・ママも相当がまんされたことでしょう。
口も手も出したかったと思う。
でも、あえて子どもの様子をみて、猶予期間を与えるということは、
親はつらいけど、有効な手段だと思います。
私がママの立場でも同じことをしたと思います。
で、爆発と。
「いーかげんにしなさいっ!」
で、
「もうママはお月謝払わないよ。自分のおこづかいを入れなさい。」
あんたがこうしたから→こうなった
と、原因と結果をわかりやすく提示することで、
子どもにも納得がいく形で教育ができたと思います。
それは、決してママの「怒り」ではなく「教育」です。
えらいなぁ。。。これがちゃんとできるとは。
ここで速攻やめさせることは簡単です。
でもそれでは、
できなかったから→やめた
という図式が残るだけで、なんら教育的ではありません。
そんなちゃちな経験を積ませても意味が無いです。
苦手なことがあった→でもがんばったらできた!
この成功体験を積み重ねる事こそが、
その子の財産になります。
さすがママ。
つらかったでしょう。3週間も・・・・
もっと手前で私にご連絡くださっても よかったのに・・
さぁ、これからどうしようかな。
ここからは、私のお仕事です。
読譜がネックになってるのですから、
そこをなんとかしていきましょう!
テキストに、ちょっと嫌気がさしてるようなので、
別の教材をつかってみようかな。
カードを使ったり、ゲームをしてみたり、
気分転換をしながら、もう一度「たのしい」って感覚をつかんでもらいたい。
きっと輝くはず。あなたの中の音楽が。
そのためのお手伝いを私は全力でやっていきたいと思っています。
一緒にがんばろうね。
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