音楽を通して脳を鍛え心を育てる
熊本市西区のピアノ教室 ♪ふるもりポポピアノ♪ ふるもりきょうこです。
先日、生徒さんのママからご連絡をいただきました。
うちのお教室の保護者の方々は、
ほんとうにびっくりするくらい愛♥がいっぱいで、
音楽に寄り添ってくださる方が多いのです。
なので、ちょこちょこと私に直接ご連絡をくださる方が多く、
LINEでプチレッスンをすることもよくあります。
今回のママからのご連絡は次のようなものでした。
「練習に関しての相談なんですが。
ていねいに弾く、きれいな音を出すっていうのが
なかなかピンとこないらしく、
手首ガクガク、指へにゃへにゃでテンポも早くなっています。
せめて落ち着いて弾けるようにと
メトロノーム投入も、良いのかどうか分からず。
とりあえず、あまり口出ししないようには気を付けて、
練習したら色塗るのを楽しんでいます(笑)
練習から脱線して、好きなように弾く気持ちも分かるんですよね~!
とにかく私は練習しない人でしたから!(笑)
でも、脱線できるほど弾けるようになったとも思って、
もっと音楽と仲良くなれればと思ってます。」
おうちでの練習の様子が手に取るように想像できて、
とっても微笑ましい。
ママは子どもの様子が気になって、
クチを出したくもあり、でも、出したらモメるということもわかっていて、
う~~~~~~~~ん・・・・・・・って悶々としているのでしょうね。
本当に、素敵なママです。
勝手にメールをここにご紹介しちゃって、ごめんなさい。
(おいおい・・・・^^;
それで、私からのお返事は次のように書きました。
「お家での練習、がんばっているみたいですね。
今は、Rちゃんの好きなように、
ピアノと仲良く遊んでくれたらいいかなーって思っています。
もう少し、私との信頼関係も作れたら、
私の話も聞いてくれると思うのですが、
今は、まず、自分の解放や発散をやってくれるといいとおもっています。
綺麗に弾くと心地良いんだということを、
まだカラダがしらないのでしょうね。
ボチボチ、でも、しっかりと指導していきます。
ママがしっかり様子を見ていてくれるので、
Rちゃんはぐんぐん伸びていくでしょうね。
私も丁寧に全力で指導していきますので、どうぞよろしくお願いします。」
実はこの子は、うちのお教室に来てまだ数ヶ月。
とても頭が良い子で、警戒心が強く、
まだ、私と自分との距離も探っている段階なのです。
本当は、もっともっとぐんぐん進んでもいいのだけど、
私の指導に対してもアマノジャク的な反応をすることが多くて、
だから、なかなか進めていないのだー。
でも、私は、それはあまり気にしていないの。
だって、今は、私との信頼関係を作ることが最優先で、
もしもそれがうまく行けば、
それから怒涛のように進んでいけるということがわかっているからです。
でも、ママが焦る気持ちもよくわかります。
クチをだしたくて、ウズウズする気持ちも。
でも、そんなこと言った日にゃ~
「わかってる! もう、おかあさん、いわないで!
いろいろ うるさいっ!
もう、したくない。
ピアノきらい!」
とかなんとか、いいかねないタイプの子なんですよぉぉぉぉ。
それがわかっているので、
ママも口出しできないし、
私も、いまのところ、あまりガッチリとした指導をしていないのです。
とにかく、信頼関係。
距離感、距離感。
だって、私がちょっととなりでリズムを刻むことさえ、
まだ許してもらえていませんからね・・・・
「先生が手をたたくと、私がやりにくい。しないで!!!」
って言われちゃいましたからね・・・・・くすん(涙)
今日も、レッスンにくるなり、
嵐のようなスピードで弾きまくり、おまけに、
R 「わたし、もっとはやく弾けるよ!」
っと、得意そうにいいました。
いやいやいや・・・・・・はやくなくていいんだよ。
もっときれいに弾いてもらいたい。
4分音符なんだか、8分音符なんだか、2分音符なんだか、
それじゃわからないよ・・・・・
それじゃ、台風みたいだよ。
先生のお家に、台風が来ちゃうよ。
・・・・・・なんて正攻法が、彼女に通用するわけもなく・・・・・(苦笑)
あ・・・・
私の目に、これがとまりました。
カホンです。
私 「ね。コレ知ってる?」
R 「あ、知ってる。夢でやった。」
ちょ、夢でやったとか。面白すぎる(笑)
私 「これさ、カホンって言う楽器なんだよ。箱みたいだよね。」
R 「うん、しってる。」
私 「これさ、やってみようか。」
R 「うん、やってみよう。」
私 「じゃさ、今の曲をやってみようよ。Rちゃんはカホン。先生はピアノね。」
R 「うん」
私 「オクチで、数えながらやってみようね。」
っとやってみたのですが、
そりゃーまーー、合わない、合わない。
だって、私はリズム通りやってて、Rちゃんは「できるだけはやく」やってるから。(笑)
私 「ちょっとまった。ね、あってる?」
R 「あってないよ。わたし、はやくしてるもん。」
私 「いや、それ、かっこいいかな?先生と一緒にやってるのに、かっこいいかな?」
R 「・・・・・・?」
私 「じゃさ、やっぱり交代してみようか。先生がカホンでRちゃんがピ・・・・」
R 「いや!私、こっちがいい。夢の中で何回もやったもん。こっちがいい!」
ウケる。ほんと、ウケる。
なんて、主張のしかたなんでしょう!!ははは。
私 「じゃさ、ここ(8分音符)のところだけやってみようか」
Rちゃんがやってみます。 ♪ ドコドコドコドコ・・・・
私 「うわぁ。できたぁ! 上手じゃん。才能あるかも。」
R 「4分音符もできるよ」
Rちゃんがやってみます。 ♪ ドンドンドンドン
私 「ちょ、本当に上手じゃん。大きくなったらカホン先生になったらいいよ」
R 「いやだ。わたし大きくなったらなるのきまってるもん。」
私 「え?なあに??」
R 「アイドルとやおやさんと、ケーキ屋さん♥」
Rちゃん。爆笑すぎる。
なに、その組み合わせ。
でも、いい!それでいい!
おっけー。全てオッケー。
いやぁ、ウケるわぁ。
そして、謎にカホンが急に上手になりました(笑)
私 「ね、もう一回、さっきの曲をやろうよ。カホンとピアノ、どっちがいい?」
私も、大人気なく、しつこく尋ねました(笑)
R 「だーかーらーー、カホン!こっち!夢の中で何回もやったの!!」
笑 笑 笑
そして、曲に合わせて、カホンが叩けました。
私と一緒にアンサンブルができたのは、
入会以来、はじめてです。
手を叩いたり、簡単な連弾をすることさえ拒絶され続けてきたので、
今日は本当に嬉しかった。
調子に乗った私達二人は、
「じゃ、この曲をやってみよう。」
「この曲はどうだろう?」
っと、数曲やってみました。
カホンとピアノ。
Rちゃんと私。
今日はいい日だなぁ。
今日のこの活動で、
Rちゃんは、「合わせることの心地よさ」を感じることができたはず。
これは、おおきく前進です。
前もってママからご連絡を頂いていたのがよかった。
おうちでのRちゃんの練習のしかたや、
Rちゃんがなにをしようとしているのかがわかっていたので、
スムースなレッスンをすることができました。
ママ、ありがとうございます。感謝♪
こうやって、お家の方と私とがうまく心がつながって、
目の前の子どものために手を尽くすことができたら、
どんなことでもできるような気がしてくるから不思議。
せっかく出会ったんだもの。
音楽をいっぱい感じて、
音楽と仲良く人生を歩んでいってもらいたい。
あ。そしてアイドルになってね~~。
光るウチワとか作って応援に行くよ~。
そして、やおやさんやケーキ屋さんには毎日行くよ~。
お誕生日には大きなケーキを作ってね。
生徒ちゃんを通して、私も夢を見ることができます。
本当にありがとう。
またカホンしようね。
音楽と、ポポっと一生のお友達になり、
音楽を通して素晴らしい人生を楽しむことができますように!
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